今回は電力ひっ迫の際に大活躍しますアグリゲーターについてご説明します。

アグリゲーターとは

アグリゲーターとは、需要家の需要量を制御して電力の需要と供給のバランスを保つ、ディマンドレスポンス(DR)において、電力会社と需要者の間に立ってうまくバランスをコントロールする事業者のことを言います。

アグリゲーターが注目される背景

今、アグリゲーターが注目される背景としましては元来、電力の需要と供給の関係は、需要量に応じて、発電機などの整備を行って供給量を確保してきました。しかし、経済発展やそれに伴うエネルギーの枯渇が問題になるにつれ、電力など、都市の生活を支えるインフラやエネルギーをすべてITの活用によって統合し、高効率化を図る、スマートシティという考えが広がり始めました。

スマートシティによって電力の管理方法も、元来の総需要に対して膨大な供給量で対応する管理方法から、HEMSやBEMSなど各需要家による分散型エネルギー管理システムに変化しました。それに伴って、各需要家の電力供給状況によって需要を変化させて需要と供給のバランスをとるDRが普及し、アグリゲーターという事業の重要性が増してきました。

アグリゲーターとVPP・DRの関係性

VPPとDR、それぞれの関係性でいうとどちらもアグリゲーターがコントロールをするということです。VPPでは発電設備や蓄電設備をコントロールすることで仮想発電所の管理運営、DRでは上げDRや下げDRを行い、その施設の電力需給をコントロールし、電力ひっ迫時にアグリゲーターが管理します。

アグリゲーションの事例

経済産業省ではアグリゲーションビジネスの事例を提示しています。

FIPを巡る今後の動向

2022年から開始されたFIP制度においても、インバランス調整の為にアグリゲーターが必要になります。ここでのアグリゲーターの役割は太陽光発電や風力発電等の正確な発電予測です。もともと計画された発電量の通りに実際の発電を行わなければならないのがFIP制度です。この数値がかけ離れてしまうと供給事業者はペナルティを受けることになります。ですのでペナルティを受けないように専門家であるアグリゲーターの調整作業が必要となります。

最後に

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