脱炭素情勢

現在、地球温暖化の進行を防ぐために、化石燃料の依存から脱却しようというはたらきが世界中で行われています。

その為に、太陽光をはじめとした再生可能エネルギーの普及が進んでいます。

こういった低炭素化に努めていく動きは全て「脱炭素社会」の構築という目的にあります。

日本でも、東京都ではつい先日、新築住宅に太陽光パネルの設置義務化の条例が成立しました。

他にも、「排出量取引」と呼ばれる各企業・国などが温室効果ガスを排出することのできる量を「排出枠」という形で定め、

排出枠を超えて排出をしてしまったところが、排出枠より実際の排出量が少ないところから

排出枠を買ってくることを可能にし、

それによって削減したとみなすことができるようにする制度を2026年に本格稼働する方針を決定しているなど、

脱炭素経営の構築についても動きがみられます。

脱炭素の取り組みは今や国や企業だけに与えられたミッションではなく、

実は「お寺」などもその取り組みに賛同してきています。

今回は、お寺の脱炭素化というテーマで解説をしていきます。

お寺も脱炭素化すべき理由

先日神奈川県の横浜市にて行われた、「全日本仏教青年会全国大会」という

仏教青年団体によって催された式典では、

テーマが仏教×SDGsとなっており、中で行われる講演も仏教とSDGsの取り組みとを

絡めた内容のものが主なものとなっていました。

仏教とSDGsは一見関連性のないカテゴリーにも思えますが、

それぞれが持っている「信念」に似た共通項があります。

仏教には、「摂取不捨」と呼ばれる「すべての者をおさめとって見捨てない」という精神があります。

これは、浄土真宗の阿弥陀仏の誓いとされています。

SDGsにも「誰一人取り残さない」という理念が備わっています。

このそれぞれ2つの理念を全く異なる別の考えとして扱うのは難しいと思いませんでしょうか。

最近はこの2つの共通項に共感を覚え、SDGsに取り組もうとする住職様が増えてきています。

仏教は、最終的には信者を増やすことが最大のミッションです。

そのためには、お寺に来ていただけないといけないのですが、

コロナ禍も相まって、「集客」に強い課題感を覚えているお寺が現状多くいます。

その中で、何かアクションを行さないといけない現状に、

SDGsへの取り組み」が世間からの関心を生み出し、かつ脱炭素社会を構築する一員として、

社会貢献を行うことで現代における仏教なりの新しい「意義」を生み出すことが考えられ、強くマッチしました。

しかし、では何をすればいいのか分からないというのが次の問題として浮かび上がります。

環境意識の高い住職様の中には、SDGsの取り組みかつ電気代の削減という名目で

自家消費型太陽光発電の導入に踏み切っている方もいます。

事例

神奈川県三浦市にある三樹院様は、自家消費型太陽光を導入しているお寺の一つです。

仏教の元来持つ精神に基づき、「環境への貢献」という意味合いで導入しました。

三樹院の住職の今井様は、コロナの前後でやはり集客の点で大きな変化を感じていました。

「SDGsへの取り組みは、社会貢献、人への貢献に繋がり、仏教本来の救うという目的に合致している。」

お寺が行う脱炭素経営には、企業様が行う脱炭素経営とはまた異なった面があります。

最後に

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