2022
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目次
今回は「産業用蓄電池」についてご紹介いたします。
産業用蓄電池とは?
蓄電池とは充電して電気を貯めておくことができ、
必要な時に電気機器に電気を供給することができる二次電池・バッテリーのことです。
産業用蓄電池とは、工場やオフィスビル、商業施設、病院、学校などに設置する
業務用の蓄電システムのことをいいます。容量としては、消防法関連法令の基準をもとに、
規制対象外(17.76kWh未満)のものを「住宅用蓄電池」、規制対象(17.76kWh以上)のものを
「産業用蓄電池」といいます。
産業用蓄電池の種類
家庭用蓄電池ではリチウムイオン電池が主流ですが、産業用ではリチウムイオン電池に加えて、
NAS電池が用いられています。
蓄電池導入のメリット
蓄電池導入のメリットは以下の通りです。
①【BCP】長時間の停電の際も電力を確保できる
BCP(Business Continuity Plan)対策とは、台風、地震などの自然災害や大火災、テロ攻撃などの
緊急事態に遭遇した場合に、事業への損害を最小限にとどめ、重要な事業の継続あるいは早期復旧を
可能とするため、平常時に行うべき活動や事業継続のための方法、手段などをとりまとめておく計画
のことです。よく検討される内容は以下になります。
上に挙げたものは具体例でどれも企業の根幹にかかわる非常に重要なものですが、
ひときわ重要なものは「災害時の電力供給方法の確保」です。
産業用蓄電池を導入し、蓄電池に平時から電気を貯めておくことで、緊急時であっても
電力を確保することができ、災害時に停電が発生した場合でも事業活動を継続することが可能となります。
事業復旧に向けて早期に対応できた場合、取引先の信頼を得ることにつながります。
② 基本料金の削減(ピークカット)
ピークカットとは、最も使用電力の多い時間帯の使用電力を削減することです。
蓄電池にためておいた電気を、電気を多く使う時間帯に使用することで、最も電力単価が
高い時間帯の電気代を削減することができ、基本料金の削減に繋がります。
太陽光発電とセットでさらに効果的!
産業用蓄電池と太陽光発電をセットで導入するメリットをお伝えいたします。
①長時間の停電の際も電力を確保できる
太陽光発電単体の場合、夜間に発電できません。
ですので、停電が発生した場合、夜間は電力が確保できません。
蓄電池があれば、昼間に太陽光で発電した電気をためておくことができるため、
夜間にも太陽光発電で発電した電気を使うことができます。
②効率的に電気料金を削減できる
太陽光発電と蓄電池をセットで導入することで、太陽光発電で昼間の電力を賄い、
夜間も蓄電池にためた電力を使用することができるので、電力会社から買う電気を
減らすことができます。
《令和4年度》自家消費型太陽光+産業用蓄電池で活用できる補助金
令和4年度ストレージパリティの達成に向けた太陽光発電設備等の価格低減促進事業(補正予算段階)
自家消費型太陽光発電設備、蓄電池の導入に対して、補助金が出ます。
目的:自家消費型太陽光や蓄電池の導入支援を通して、ストレージパリティの達成を目指す
補助対象:民間事業者・団体
実施期間:令和3年度~令和6年度
補助額については以下の表のように、蓄電池の有無や導入方法によって変わりますが、
4万円/kWか5万円/kWとなるようです。
補助金等を活用して、太陽光発電と蓄電池を導入し、BCP対策・電気代削減につなげましょう!
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最後に
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