2021
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目次
今回は太陽光発電導入の流れと抑えておくべきポイントについて解説いたします。
太陽光発電を導入するまでのステップ
太陽光発電を導入するまでの流れは以下の通りです。
【STEP1】事前ヒアリング
【STEP2】図面・デマンドデータ取り受け
【STEP3】現地調査
【STEP4】シミュレーションご提案・見積書ご提出
【STEP5】契約書締結
【STEP6】工事着工開始
【STEP7】工事完工・発電開始
順番に各ステップの詳細についてお伝えいたします。
【STEP1~2】
ここでは、自家消費型太陽光発電システムの概要説明を行うとともに、設置場所や、現在の電気使用状況を確認致します。
設置を検討している施設の稼働日数、稼働時間をヒアリングさせていただきます。そして、デマンドデータ(※)や設置予定の屋根の図面を確認させていただき、最適な太陽光発電システムを設計します。
※デマンドデータとは高圧、特別高圧で電気を受けるビル、工場などでは、電力会社が「30分最大需要電力計(デマンド計)」が組み込まれた電子式の取引用電力量計を取り付けて、電気使用量を計測しています。「30分最大需要電力計」は、30分間(毎時ごとの0分~30分、30分~60分の30分間)の電気の使用量を計測し、平均使用電力(kW)を算出します。そして1ヶ月の最大の値を記憶し、表示するようになっています。
【STEP3】現地調査
ここでは、頂いた図面情報を元に、設置予定地を確認します。
高圧受電をしている法人様の場合、キュービクルの改造工事が必要となるため、キュービクル内を空け、配置を確認します。
なお、工事の際は、一時停電作業が必要となるため、事前ヒアリングの際には、停電可能時間等もお聞きしています。
【STEP4】シミュレーションご提案・見積書ご提出
必要資料や現地調査を行った後、実際に導入した場合の電気代削減シミュレーションや見積書を提出させていただきます。また優遇税制・補助金を活用する場合は、節税効果や、投資回収年数が変わりますので、複数パターンのシミュレーションをお持ちしてご説明させていただくことも出来ます。
補助金を活用する場合は、手続きをスムーズに進めるためにも、補助金申請に必要な書類や申請の手順などはあらかじめお伝えさせていただきます。
【STEP5~7】
契約締結~着工~完工導入が決定した後、契約書の締結を行い、着工準備を開始します。設置場所や、停電可能時間等、条件によっては工事期間が数か月かかることもございます。
設置後は、施設内外のモニター等にて、発電量チェックを随時行う事が出来るになります。法人様により、稟議等の決裁期間があると思いますが、それを考えなければ、初回のご面談~着工まで、3か月程度はかかります。
太陽光発電の設置費用について
多くの方が心配されるのは導入費用の面になるかと思います。
こちらは調達価格等算定委員会の「令和3年度以降の調達価格等に関する意見」の中で発表されているシステム価格の推移になります。
グラフからわかるように、2020年の設置費用は平均すると新築で28.5万円/kW、既築で32.7万円/kW、全体では29.8万円/kWとなっています。
また、費用の内訳は以下の通りとなっています。
このように見てみると、パネル価格は下がっていることがわかります。
パネル価格は市場の影響を受けるため、価格は変動しますが、長期的な目線で見ると下がっており、今後も下がっていくことが見込まれています。
2021年のトップランナーのシステム費用14.2 万円/kWとなると想定されています。
つまり、この価格まではシステム費用を下げていくことが可能となるということです。
脱炭素の取り組みの一つとして、太陽光発電の設置があります。
2050年のカーボンニュートラルを達成するために企業が再生可能エネルギーの導入を推進することはビジネスにおいて必要不可欠となる時代になっています。
是非一度検討してみてはいかがでしょうか?