本日は、DER補助金について解説します!

 

そもそもDERとは?

DER(Distributed Energy Resources)とは、
企業や一般家庭に設置した電気自動車や蓄電池などの分散型エネルギー電源のことを指します。

VPPはバーチャルパワープラント(Virtual Power Plant)の略称で、「仮想発電所」のことを表します。
VPPは、DERをネットワークで束ね、あたかも一つの発電所のようにIoT技術を用いて管理する仕組みとなります。

この時にDERをまとめて、管理し、VPPとして機能させる事業者を「アグリゲーター」といいます。

アグリゲーターは役割に応じて2種類に分類することができます。
リソースアグリゲーターは需要家とVPPサービス契約との間でDERの統合や制御等の契約を直接結び
リソース制御を行う事業者です。
アグリゲーションコーディネーターはリソースアグリゲーターが統合した電力を集約し、
小売電気事業者や需要家等と取引する事業者です。

 

DER補助金とは

DER補助金とは、一般社団法人環境共創イニシアチブ(通称:SII)が再生可能エネルギーを用いて
DERを行う事業者に対して交付する補助金です。

今年度は「令和4年度 分散型エネルギーリソースの更なる活用に向けた実証事業」として補助されます。
この補助金は蓄電池等が対象となります。

DER補助金は、A事業、B事業、C事業と3つに分かれています。
A事業は基盤整備事業、B事業はDERアグリゲーション実証事業、C事業はDER等導入事業です。

このうち、C事業が家庭用蓄電池向けの補助金制度に該当します。
C事業が補助金を獲得する際に行われる申請は、個人では申請するのではなく、
B事業者であるリソースアグリゲーターに代行申請してもらいます。

 

令和3年度コンソーシアムリーダー

令和3年度のコンソーシアムリーダーは全部で5社あります。

No. 事業者名
1 出光興産株式会社
2 アークエルテクノロジーズ株式会社
3 株式会社メディオテック
4 エフィシエント株式会社
5 MCリテールエナジー

 

参考:令和3年度 蓄電池等の分散型エネルギーリソースを活用した次世代技術構築実証事業費補助金 (ダイナミックプライシングによる電動車の充電シフト実証事業) 採択結果について

 

令和4年度補助率・対象機器(機器種類とメーカー)

令和4年度の各事業の補助率は以下の通りになっています。

補助率 対象機器
A事業 定額 人件費、実証経費、機械装置等の導入費等
B事業 1/2以内 同上
C事業 蓄電池システム、V2H充放電設備、燃料電池、EMS、IoT関連機器、工事費等

C事業に関しましては設備区分によって補助率と補助上限金額に違いがありますので以下をご覧下さい。

設置区分 補助率 補助金額上限額
蓄電池システム 1/3以内

設置費・工事費

初期実行容量

3.7万円/kWh

TPOモデル

設置費工事費

初期実行容量

5.2万円/kWh

上記設備の新規導入に

併せたloT関連機器

定額 5万円/申請

既存の家庭用DERをloT化

させるためのloT関連機器

10万円/申請

 

目標価格とは

DER補助金事業において販売店側には目標価格が設定されており、
販売店が補助金を受け取るためには目標価格以下で販売する必要があります。
※目標価格=設備費+工事費・据付費
2022年度においては1kWhあたり15.5万円以下の費用での工事のみが対象となります。
HEMS機器に関しては工事費と合わせて25万円となります。

・DER補助金を活用した数値感(蓄電池導入・HEMS導入それぞれ)

こちらがDER補助金を活用した場合の数値の例になります。

製品名称

ニチコン

系統連携型蓄電池システム16.6kWh

パッケージ型番 ESS-U2X1
蓄電容量 16.6kWh
初期実行容量 14.3kWh
①目標販売価格 2573000円
②必須別売り品 125000円
③HEMS販売金額 上限250000円
販売金額上限(①+②+③) 2948000円
補助金額合計(蓄電池+HEMS) 579100円

令和4年度のスケジュール

2基盤整備事業(A事業)
2022年4月8日(金)~2022年4月26日(火)12:00 必着 ※終了しました

DERアグリゲーション実証事業(B事業)
2022年4月8日(金)~2022年4月26日(火)12:00 必着 ※終了しました

DER等導入事業(C事業)
2022年6月1日(水)またはB事業者採択決定後~2022年12月23日(金)12:00 必着

 

最後に

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